『文章力の基本』という本を買いました

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『文章力の基本』という本を買いました 

最近お仕事で文章を書く機会が増え、「文章術」を鍛えたいと考えるようになったので本屋でこの本を買ってきました。

阿部紘久 『文章力の基本 ~簡単だけど、だれも教えてくれない77のテクニック~』(定価1,300円)

阿部という方がタイトル通り「文章力を高めるためのくそみそ基本テクニック」を77の項目に分けて解説している……のですが、正直期待外れというか求めていたものとは異なる内容でした。

とにかく、書いてあることが基本的過ぎます。そういうコンセプトの本だというのはわかりますが、いくらなんでも「てにをは」や修飾語の使い方なんて小学生レベルの解説は必要ありません。基礎中の基礎としてサラッと書かれているならともかく、全編通してそんな感じ。

全く参考にならなかったわけではないんですけどね。例えば

  • 話の内容が自然に繋がっていれば、つなぎ語を入れなくても読み手は理解出来る
  • 前置きをダラダラ並べずに核心から入る
  • 具体的なエピソードから書き始めると共感を得られやすい
  • 箇条書きを活用すればすっきりして読みやすくなる

といった項目にはなるほどと感心し、これから意識していこうと思いました。

ただそういった実用的な指南は全体の一割にも満たず、具体的な解決法を示すでもなく読み手に丸投げしている箇所も多いため全体として「薄い」印象は否めません。

「短文」の書き方に終始していて長文、すなわち文の構成テクニックについてほとんど書かれていないのも残念でした。文章を書く上で最も重要で、かつ最も難しいのが構成力だと思います。一応「同じ話はまとめて書く」ぐらいの指南はありますが、これもまた基本的な内容ばかりであまり役に立ちません。

話し言葉や砕けた表現を必要以上に敵視しているのも実用性に欠けると感じた点のひとつです。なんでこの手の本を書く人はそういう俗語的な言い回しをことごとく排除しようとするのでしょう。

遊びの許されない堅いビジネス文書で「わりと」やら「なので」といった言葉はもちろん御法度ですが、そうでない場合あまり型に嵌りすぎた文面は逆に読み手の共感を妨げる原因となるのではないでしょうか。阿部さんはファミレスにタキシード着て行くつもりですか?

かといってビジネス用途としても具体的な文例が載っていないのであまり役に立ちません。その手の知識を得るのであれば専門書を読んだ方が良いと思います。

本の中で「そうしろ」と書かれているので言葉を濁さずハッキリ断定して言わせてもらうと、この本はある程度文章を書き慣れた人であればわざわざ読むまでもありませんね。

スラスラ読み進められるので全く文章を書いたことがない人が苦手意識を克服するためのきっかけとしては良いかも知れませんが、少なくとも自分にとって1300円の価値はありませんでした。立ち読みで十分。こんなことなら同じお金でLEE30倍カレーをあと4個買えば良かったと少し後悔しております。

何かもっと他に実用的で読みやすい、オススメの本はないものでしょうか。


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