S.H.Figuarts[フィギュアーツ] イタッシャーロボ レビュー(基本紹介編)

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S.H.Figuarts[フィギュアーツ] イタッシャーロボ レビュー(基本紹介編) 

商品名:S.H.Figuarts イタッシャーロボ
作品名:非公認戦隊アキバレンジャー
発売元:バンダイ
発売日:2012年11月23日
価格:36,750円(税込)
原型製作:--
備考:--

イタッシャーロボ

スーパー戦隊”非”公認作品『非公認戦隊アキバレンジャー』より、アキバレンジャー達の移動手段として利用される痛車「マシンイタッシャー」(ベース車両:トヨタ・プリウス ZVW30)が妄想の力で変形した人型ロボット「イタッシャーロボ」

スーパー戦隊シリーズの人型兵器は全高数十メートルの巨大ロボであることが基本ですが、イタッシャーロボの場合は実車ベースということでそれほど大きくはありません。最終話でのみ50m級に巨大化し敵を圧倒するも、それを良しとしないアキバレンジャーによって自ら放ったミサイルで自爆させられるというヒーローロボにあるまじき斬新な最期を遂げました。

ざっくり言ってしまうと「トランスフォーマーの痛車バージョン」ということで、作品を知らないという方も注目のアイテムではないでしょうか。

ギミックの都合上、画像が多くなってしまったので記事を分けました。大きめのアクションポーズ写真は「アクションポーズ編」をご覧下さい。



パッケージ

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フィギュアーツに加えて「超合金」ブランドのロゴが併記されています。というより、あくまでも「フィギュアーツアキバレンジャーと同スケール」であるが故にフィギュアーツシリーズとして発売されただけで、実質的には超合金と思っていいでしょう。

マシンイタッシャー


いわゆるビークルモード。商品名はイタッシャーロボですが、こちらの形態で梱包されているので先に紹介します。

トランスフォーマーのバイナルテックよろしくおよそ変形するとは思えない秀逸な造形です。分割線も違和感のなレベルでまとめられていて、カーモデルとしても問題無く通用するクオリティでしょう。

また「超合金」の名はダテではなく、フレーム部分にダイキャストがふんだんに使用されており、総重量は実に2kgもあります。そのため、タイヤ以外の部分を床に接地させる時は柔らかい物の上に載せないと確実に塗装が剥げます。

全長・全幅・全高は約370mm×150mm×120mm
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実車(プリウス)は4,460mm×1,745mm×1,490mmとことなので、計算するとピッタリ1/12スケールです。大きめのラジコンぐらいのサイズ、といえばその巨大さがわかるでしょうか。しかも前述の通り仲にぎっしり金属が詰まっているので、手に取った時のボリューム感はラジコン以上です。

各部

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窓はもちろん、ライトのカバーも全てクリアパーツ。サイドミラーの鏡面や、その脇に付いている小さなライトまで再現されているのは驚きです。タイヤはゴム製で、リアルな質感。外装は全てプラスチックですが、塗装が丁寧なので安っぽさは感じません。

品質に関してはマスプロダクト製品としてはこれ以上ないぐらい完璧な仕上がり。目立った粗は一切なく、これで不満に感じるのなら自分でリペイントするしかないでしょう。パーツ精度も高く、ドアがきちんと閉まらない、分割部分に隙間が出来る、といった問題もありません。

ただし変形ギミックの都合上、気をつけないと、というか気をつけても多少塗装が剥げてしまうことは覚悟しておいたほうが良いと思います。
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特にフロントドアの脇のこの部分は干渉しやすいので注意。変形を一往復(ビークル→ロボ→ビークル)しただけですが、少し剥げてしまいました。個人的に気になるレベルでもないですし、塗装ハゲは変形トイの宿命だと思って諦めていますが。

ちなみに説明書には「ここが干渉しやすい」という要注意ポイントがカラー写真付きで全て記載されています。また塗膜自体結構強いようで、うっかり干渉させても傷付かずにセーフ、というケースが何度かありました。

ギミック

ダイバーシティアンテナは硬質素材のものも付属しています。
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左が軟質、右が硬質。見た目の違いはさほどありません。うっかり硬質アンテナのまま変形させるとまず間違いなく折れてしまうので、使わないほうがいいかもしれません。

フロントドアはもちろん開閉可能。
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普通に開ける事も出来るのですが、ちょうつがいの部分が干渉しかねない構造なので、右写真のように少しドアを引き出して(伸ばして)から開けたほうが安全です。

内装もきちんと作り込まれています。
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エアコンの吹き出し口やウィンカーレバーまできちんと作られているのは芸コマです。ハンドルは動きません。中央の赤いブロックはロボの股関節で、かなり面白い変形を行うのですが、それと同時に最大の難関でもあります(笑)。詳しくは下で。

リアドアは開閉しない(モールドで再現されている)ため、後部座席へは天井(ハッチバック)を開いて乗り込みます。R0136359R0136367R0136365
後部は一人しか乗れないので、この車は3人乗りです。内部の赤い部分はイタッシャーロボの頭になります。

シートには同程度のスケールのフィギュアを乗せられます。
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アキバレンジャー持ってないので露伴先生で。後部は比較的ゆったりしているのですが、運転席と助手席は足元がタイト。乗れるフィギュアの条件は「サイズが1/12スケール以下であること(フィギュアーツの他にはfigma、リボルテック、超像可動等が該当)」「痩せていること(痩せていても衣装ゴテゴテはNG)」「座りポーズが取れるだけの可動範囲が確保出来ること(スカートの長い女性は基本NG)」の三点。

ちなみにミクさんはツインテールが邪魔で乗れませんでした。常識的な髪型ならロングヘアでも問題ありませんが、スムーズに収めるならなるべく短いほうがいいでしょう。

変形

説明書がカラーでとてもわかりやすく、ギミック自体もそれほど複雑ではないのですが、強度や保持力の都合上、思いっきり力を込めないとビクともしない箇所があるため、初めて変形させる時はかなり手こずると思います。自分は一度目(ビークル→ロボ)の変形に2時間、二度目(ロボ→ビークル)でも40分掛かりました。

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タイヤ(カカト)のロックを外し、脚を持ち上げ、カカトを起こします。

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足首を伸ばし、ロックパーツを反転させて固定します。

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脚を前に伸ばし、フロントバンパーを引き出します。この際、バンパーとボンネットが干渉して塗装が剥げる恐れがあるので注意。

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説明書ではこの段階で丸で囲った部分(股関節)を上に持ち上げろと書いてありますが、ハッキリ言って固すぎて無理!(説明書にも「固いので注意」と書いてある)

何かコツがあるのかもしれませんが、後回しにしたほうがスムーズに変形出来るので、ここはスルーが良いと思います。ちなみに初変形で2時間かかったのはここで試行錯誤を繰り返したのが原因です。

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フロントドアを開き、スライドさせます。

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丸で囲った部分を押す形でボンネットのロックを外します。ここはある程度コツが必要で、力任せに押すだけでは外れません。感覚的には「押しながら横に拡げる」ような感じで力を加えるといいでしょうか。

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ロックを外すと車体前部が折れ曲がりますが、ここがパーツ干渉の最難関ポイント。テキトーに動かすとドア周辺が擦れまくって酷い事になります。片側ばかりに気を取られているともう片側が擦れてたりするので、ゆっくり慎重に動かす必要があります。

ちょっとでも突っかかる感触がしたらすぐ止めることを心がければ比較的安全ですが、相当タイトな構造なのである程度の擦れ、剥げは仕方ないと思うしかありません。それが嫌なら2個買いするしか。

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折り曲げる途中で先ほど後回しにしていた股関節を持ち上げるのですが、持ち上げるのではなく「他の部分を押し下げる」という方法を取ったほうが簡単です。ただ持ち上げないまま折り曲げることで余計干渉が激しくなっているきらいがあるので、出来ることなら持ち上げてからボンネットのロックを外したいところなのですが……。

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車体前部をそのまま反転させ、脚を上に伸ばします。ここで下半身の変形は完了。

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ここから先は台座に固定した状態で変形させます。

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ドアのちょうつがいのロックを外し、ドアを下に回転させます。ちょうつがいのロックがかなり固いので注意。うちのは片側だけ固いので、個体差もありそうです。

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ハッチバックと車体側面を開きます。これは後部座席を開く工程と同じですが、側面を90度開ききる点が異なります。

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腕を下ろし、後ろにスライドさせてから丸で囲った部分を二段階引き出します。この引き出し(の二段目)がまた鬼のように固い。力の弱い女性だと引き出せないんじゃないか?ってぐらい固いです。これもうちのは片側だけ極端に固いため、個体差あると思います。

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車体フレームを90度倒します。ここから先の工程は簡単で、特に手間取る部分はありません。

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リアドアからロックパーツを引き出してフレームに固定します。

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フレームを上にスライドさせ、凹凸を接続してロックします。ストッパーも設けられているため、ずり下がることはありません。

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腕部を起こして肘を曲げます。腕の付け根とフレーム(脇腹)がロックされます。

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イタマシンガンを上にスライドして前方に展開させます。銃身も少し伸ばします。

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ナンバープレート部分を反転させてバーニアを出します。

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頭を起こして変形完了。おつかれさまでした。

ちなみに頭はビークル→ロボの変形では特に問題ありませんが、逆順(ロボ→ビークル)で変形させる時には首のあたりを持ちながら動かさないと外れやすいです。

イタッシャーロボ


なんだこのでっかいモノ……。デカすぎて撮影ブースに収まりません。正直ここまで大きいとは思っていなかったので、初めて変形させた時は笑ってしまいました。そりゃ定価36,750円するわ。

プロポーションは劇中そのままで、純粋に変形ロボとしても良く出来ています。そりゃもう、このまま実写版トランスフォーマーに出てきてもおかしくないぐらい。そういう意味ではスーパー戦隊ロボとしては相当異色のフォルムといえます。「小さいお友達」はこういうロボットをどう思うんでしょう?(笑)

全高(頭頂高)は約375mm
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1/100スケールのガンプラが可愛く見えます。

各部

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こちらの形態の品質も一切問題なし。ロボットモードでのみ露出する部分もしっかり作られています。ネジ穴は全て背面に回され、前からだと一切見えないように設計されているのもスゴいです。

可動

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可動は可変トイとは思えないほど優秀で、特に腕は肩にロール軸とヒンジ、二の腕にロール軸、肘二重関節が設けられているため普通のロボットアクションフィギュア並に良く動きます。

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下半身も股関節、膝、足首が可動します。腕も含め、変形と関係ない部分にもきちんと可動域が用意されているというのがグッド。関節強度も問題なく、経年劣化でヘタることはまずないでしょう。

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台座支柱の延長パーツを外すことで膝を曲げ、腰を落としたポーズ(ダウンポジション)でディスプレイできます。ちなみにどんなポーズであれ、台座なしでは股関節が耐えきれないので自立は不可能です。ゆえに劇中再現をしたり、色んなポーズを取らせて遊ぶ、ということはあまり出来ません。そういう玩具でもないですしね。

ギミック

リアシートにはフィギュアが搭乗出来ます。
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天井がないのでミクさんでもOK。座る必要もないため、サイズさえ合えばどんなフィギュアでも搭乗可能でしょう。

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ただ頭部には操縦桿(トリガー)が用意されているのですが、背が低いキャラだと届きません。ミクもちょっと背丈が足りないので、女性陣は厳しいかも。足元に何か置いてかさ上げしてやれば届きますけどね。

頭頂部は展開してキャノン砲になります。
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キャノン砲のトリガーも普通に手が届くのは背が高めのキャラクターのみ。露伴先生は大丈夫でした。

フロントシートにもフィギュアが二人搭乗出来ます。
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ビークルモードより広々としているので多少乗り込ませやすくなりますが、それでも乗れるキャラはある程度限られます。

オプション

カンバンバン
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「でんき館 アキバ」と書かれた看板が変形したハンドガン。大きさはちょうどハーモニカぐらいで、ネオンサインはクリアパーツでリアルな仕上がりです。変形は単純ながらなかなか面白く、折神やディスクアニマルを彷彿とさせます。

持つときはこう。
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手の平とグリップの凹凸を接続するため、保持力は十分。左でも持てます。

ツンデレソード
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「4F つんつんBAR」「3F CAFEでれでれ」と書かれた看板が変形した二振りの剣。それぞれ「ツンソード」「デレソード」と呼ぶのかは不明。大きさはカンバンバンと全く一緒です。変形はカンバンバン以上に単純ですが、パカッと半分に割れるのが気持ちいいです。

持つときはこう。
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これもカンバンバン同様、凹凸で接続します。左右の区別はないので逆の持ち方でも問題ありません。本編を見直したら右にツン、左にデレを持ってました(つまり写真と逆)。

『ズキューン葵』テーマソングCD
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マシンイタッシャーをイタッシャーロボに変形させるためのアイテム。CDプレイヤーでテーマソングを最大ボリュームで流すことで変形する……という設定ですが、玩具にはそういったギミックはなく、アキバレンジャーたちに持たせるボーナスアイテム的な存在です。

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figmaに持たせてピッタリなのでこちらもスケールはほぼ1/12のようです。

アクションなどなど

アクションポーズ編」をご覧下さい。

総括

造形、ギミック、品質、スケール感、いずれも「究極」と呼ぶに相応しい見事な出来映えです。変形トイにおけるひとつの到達点を見た気がします。

ただしその「究極」は強度やコスト、対象年齢といった「”一般的な玩具”としての足枷」を完全に無視した上で成り立っているため、これをもって「トランスフォーマーより良い出来」とか「タカラよりバンダイのほうが技術力が上」とは言えないと思います。言うなれば美味しい家庭料理を作る主婦の隣でトリュフやキャビアをふんだんに使った高級料理を披露するようなもので、そう考えるとバンダイ大人げない(笑)。

とはいえ、この商品に駆けるバンダイの熱意はまぎれもなく本物。36,750円という価格は決して安いとはいえませんが、出来映えを考えたら「逆にそんな値段でいいの?」と思えます。まさしく「高いが、安い」という劇中の台詞そのもの。原価などの詳しい事情は良くわかりませんが、実際利益は度外視されているのではないでしょうか。

不満点はありません。というか、これに文句を付けるのは最早ヤボ。力任せに動かさないと変形出来なかったり、パーツ同士が擦れやすい箇所があるのは確かに気になりますが、いずれも強度や精度を確保する為には仕方のない部分ですし、何よりそんな細かいことはどうでもいいと思えるだけの圧倒的な説得力がこの商品には存在しています。

1/12スケールの変形ロボットトイというだけで貴重ですし、同スケールのアクションフィギュアを持っていれば絡めて遊べるので、アキバレンジャーを全く知らないという方にも是非手にとってもらいたいですね。発売時期が時期なので、クリスマスプレゼントにでもいかがでしょう?(笑)


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